m17n ライブラリ 1.8.4
|
ここでは以下のサンプルプログラムを説明する。これらのプログラムは m17n ライブラリの使い方を説明するものであり、実際の使用を意図したものではない。
@section m17n-conv m17n-conv -- ファイルのコードを変換する @subsection m17n-conv-synopsis SYNOPSIS m17n-conv [ OPTION ... ] [ INFILE [ OUTFILE ] ] @subsection m17n-conv-description 説明 与えられたファイルのコードを別のものに変換する。 INFILE が省略された場合は、標準入力からとる。OUTFILE が省略された 場合は、標準出力へ書き出す。 以下のオプションが利用できる。 <ul> <li> -f FROMCODE FROMCODE は INFILE のコード系である。(デフォルトは UTF-8) <li> -t TOCODE TOCODE は OUTFILE のコード系である。(デフォルトは UTF-8) <li> -k エラーで変換を停止しない。 <li> -s 警告を表示しない。 <li> -v 進行状況を表示する。 <li> -l 利用可能なコード系を列挙する。 <li> --version バージョン番号を表示する。 <li> -h, --help このメッセージを表示する。 </ul> @section m17n-view m17n-view -- ファイルを見る @subsection m17n-view-synopsis SYNOPSIS m17n-view [ XT-OPTION ...] [ OPTION ... ] [ FILE ] @subsection m17n-view-description DESCRIPTION FILE をウィンドウに表示する。 FILE が省略された場合は、標準入力からとる。 XT-OPTIONs は Xt の標準の引数である。 (e.g. -fn, -fg). 以下のオプションが利用できる。 <ul> <li> -e ENCODING ENCODING は FILE のコード系である。(デフォルトは UTF-8) <li> -s FONTSIZE FONTSIZE はフォントの大きさをポイント単位で示したものである。省略 された場合は、X のリソースで定義されたデフォルトフォントの大きさと なる。 <li> --version バージョン番号を表示する。 <li> -h, --help
このメッセージを表示する。
@section m17n-date m17n-date -- 日時を表示する @subsection m17n-date-synopsis シノプシス m17n-date [ OPTION ... ] @subsection m17n-date-description 説明 システムの日時をさまざまなロケールでウィンドウに表示する。 以下のオプションが利用できる。 <ul> <li> --version バージョン番号を表示する。 <li> -h, --help このメッセージを表示する。 </ul> @section m17n-dump m17n-dump -- テキスト画像のダンプ @subsection m17n-dump-synopsis SYNOPSIS m17n-dump [ OPTION ... ] [ FILE ] @subsection m17n-dump-description DESCRIPTION テキストを PNG 画像としてダンプする。 PNG 画像は現在のディレクトリに作られた "BASE.png" という名前の ファイルに書き込まれる。ここで BASE はFILE の basename である。 FILE が省略されれば、テキストは標準入力から読まれ、画像は "output.png" にダンプされる。 以下のオプションが利用できる。 <ul> <li> -s SIZE SIZE はフォントの大きさをポイント単位で示したものである。デフォル トの大きさは 12 ポイント。 <li> -d DPI DPI は解像度を1インチあたりのドット単位で示したものである。デフォ ルトの解像度は 300 dpi。 <li> -p PAPER PAPER はぺーパサイズ : a4, a4r, a5, a5r, b5, b5r, letter, WxH また は W。 WxH の場合、 W と H は幅と高さをミリメータ単位で示したもの。 W の場合、 W は幅をミリメータ単位で示したもの。このオプションが指定 されている場合は、 PAPER が画像サイズを制限す る。FILE が 1 ページ に納まらないほど大きい場合は、"BASE.01.png", "BASE.02.png" 等の名前 のついた複数のファイルが作られる。 <li> -m MARGIN MARGIN は水平、垂直マージンをミリメータ単位で示したものである。デ フォルトのマージンは 20 mm。PAPER が指定されていなければ無視される。 <li> -c POS POS はカーソルの文字位置。デフォルトでは、カーソルは描かれない。 <li> -x FILE は m17n ライブラリのシリアライズ機能によって作られた XML ファ イルであり、画像を生成する前にデシリアライズされる。 <li> -w 語の境界で改行する。 <li> -f FILTER FILTER はシェルコマンド行を含む文字列である。このオプションが指定 されていれば、PNG 画像はファイルに書かれるのではなく、FILTER に 標準入力として渡される。 FILTER が "%s" を含んでいれば、それは FILE のベースネームに置き換えられる。このプログラムのデフォルトの振舞い と、FILTER に "cat > %s.png" を指定した場合の振舞は同一である。 もし FILTER が単に "-" であれば、 PNG 画像は stdout に出力される。 <li> -a アンチエイリアス処理を行う。 <li> --family FAMILY ファミリィ名が FAMILY のフォントを優先的に使う。 <li> --language LANG 言語 LANG 用に指定されたフォントを優先的に使う。LANG は ISO 630 の 2文字コード(例:英語は "en" )でなければならない。 <li> -fg FOREGROUND テキストの色を指定する。HTML 4.0 の色の名前および "#RRGGBB" 記法を サポート。 <li> -bg BACKGROUND 背景の色を指定する。サポートされている色の名前は FOREGROUND 同じ。 ただし、もし "transparent" が指定されたら背景を透明にする。 <li> -r Specify that the orientation of the text is right-to-left. <li> -q 一切のメッセージを表示しない。 <li> --version バージョン番号を表示する。 <li> -h, --help このメッセージを表示する。 </ul> @section m17n-edit m17n-edit -- 多言語テキストの編集 @subsection m17n-edit-synopsis SYNOPSIS m17n-edit [ XT-OPTION ...] [ OPTION ... ] FILE @subsection m17n-edit-description DESCRIPTION FILE をウィンドウに表示し、ユーザが編集できるようにする。 XT-OPTIONs は Xt の標準の引数である。 (e.g. -fn, -fg). 以下のオプションが利用できる。 <ul> <li> --version バージョン番号を表示する。 <li> -h, --help このメッセージを表示する。 </ul> このプログラムは m17n GUI API の使い方を示すものである。m17n-edit は直接 GUI API を使っているが、この API は主にツールキットライブラ リやXOM (X Output Method) の実装用であり、アプリケーションプログラ ムからの直接の利用を意図していない。 @section mimx-anthy mimx-anthy -- 入力メソッド <ja, anthy> 用外部モジュール. @subsection mimx-anthy-description DESCRIPTION 共有ライブラリ mimx-anthy.so は入力メソッド<ja, anthy> に用いられ る外部モジュールであり、以下の関数を export している。 <ul> <li> init モジュールの初期化。 <li> fini モジュールの終了。 <li> convert 現在の preedit テキスト (ひらがな列) をかな漢字テキストに変換する。 <li> change 現在のセグメントの候補の変遷を記録する。 <li> resize 現在のセグメントの長さを変更する。 <li> commit 全セグメントの最新の候補をコミットする。 </ul> @subsection mimx-anthy-seealso 参照 @ref mdbIM @section mimx-ispell mimx-ispell -- 入力メソッド <en, ispell> 用外部モジュール @subsection mimx-ispell-description DESCRIPTION 共有ライブラリ mimx-ispell.so は入力メソッド <en, ispell> に用いら れる外部モジュールであり、以下の関数を export している。 <ul> <li> init ライブラリの初期化。 <li> fini ライブラリの終了。 <li> ispell_word 現在の preedit テキスト (英文) の綴を調べ、間違っていれば候補のリ ストを返す。 </ul> このプログラムはm17n 入力メソッド用外部モジュールの書き方を示すた めのものであり、実際の利用を意図したものではない。 @subsection mimx-ispell-seealso 参照 @ref mdbIM